わたしはお前をわたしではないものとして認識した。
わたしとお前は言葉を交わせる。
それからもわたしとお前は別の個である。
しかし言葉を交わすことで情報として感覚を共有できる。
だが痛みというのは共有することができない。
痛み即ち傷はわたしをわたしたらしめる個である証明だ。
痛みを感じることでわたしはわたしという存在であり、決してお前ではないということが理解される。
そしてわたしは、わたしではないお前に選択肢を与えなければならない。
お前はどちらを選ぶ?
痛みを感じ他の個に傷を付け付けられること傷付けることで『わたし』という個の何かとしてその存在を確立するか、
桶一杯の水の中の一滴として全てを『わたし』だが『わたし』ではない他大勢の個と共有し、個としての『わたし』を捨てるか。
さぁ、選べ。
わたしとお前は別の個であることに変わりはない。
しかし、選ぶことでそれを覆すこともできる。
わたしを傷付けお前にとっての『わたし』を確立させるか、或いは、わたしとひとつになるか。
さぁ。