初めて出逢ったその日の夜、魔女は言った。

お前がわたしを魔女だと信じていないのなら、今夜はとびきりの悪夢をみせてやろう。

魔女が言ったとおり、その日は悪夢をみた。


ぼくが彼の腹にナイフを刺し、裂いて、あふれ出す血を啜り、臓物を喰らっていた。


とてつもない悪夢だ。
やはり彼女は魔女なのか。
そう思ったけども、ぼくにはあの夢が悪夢だったか判断がつかない。


あの夢では、彼はまぎれもなくぼくのものだったからだ。


それだけで、とてつもなく幸せになる。
あの夢は魔女がみせた悪夢などではなく、ただのぼくの羨望が、妄想がそうさせたものだったのではないか。

そう考えるぼくは少しびょうきなのかも知れない。










微カニバ表現なので苦手なひと注意かも?(遅い)
内容的にはかなりのお気に入り。これが愛だ!ってなカンジです。歪んでるぅ。


NEO HIMEISM