なんだろう。
なんだろうこの状況は。

女であるわたしが、同じく女である彼女に告白されている。

誰もいない学校の屋上。太陽は美しく傾いている。
うん、雰囲気ばっちり。


「いや…わたし、あなたを愛してあげる自信ないし」


「それでもいいんです…わたし…マゾだから!」

「え?」

「先輩ならわたしを虐めてくれると思ったんです!」

「あ、そう…」


わたし、ドSにでも見えるのかな。


「だから…これから宜しくお願いしますっ!」

「いや…だから、じゃなくて」

「先輩!もっと強い言葉で怒鳴ってくれていいんです!嫌悪してくれていいんです!汚ならしい虫を見る様な目で!」


つ、ついていけない。