●世界観
地上は毒気に覆われ、地域ごとに“塔(バビロン)”と呼ばれる集合居住地があり、その中でないと人々は生きて行けない。
しかし、どうやっても“塔”の中で食料は生産できず、おとなのなかでも屈強な若者が“塔”の外で食料を調達していた。
●毒気
地上全体を覆い、地上のもの全てに影響を及ぼす気体。あらゆる生物の体内に溜まって悪影響を及ぼすが、生死に関わるのは人間のみ。
こどもにしか感染しない“病”の原因。
高度が高いほど濃度が低い。
●“病”
“絶望病”とも言う。感染者は“絶望”と称され、こどもにしか感染しない。毒気から来る不治の病気。
空気感染するので、こどもは定期的に“塔”最上階にあるセンターで検査を受けなければならない。
陽性の判定を受けた場合はその日の内に処分された。
最近になって“病”人格干渉説が立証された。今、身体能力までも作り変えるのかは検討中。
感染者は無意識に毒気を求めることも明らかに。
●おとな・こども
20歳以上がおとな。
“病”感染者でも、20歳の誕生日を迎えるまで生き延びたら毒気の進行が止まる。
●移動手段
大人数の移動は飛行艇。
食料調達グループは飛行板(ボード)。毒気の粒子を捕らえその上を滑ることで地上から1〜2mほど浮遊する。
支給品は円形。黒一色で、ニホン国のエンブレム入り。
他にも好みや性能で様々なものがある。
●食料調達
おとな(後に感染者のこども)が、何人かのグループに分かれ、地域ごとに活躍。
対象は野生の魚や、牛、豚、貝、山菜など。家畜や農家はいないので乳製品は存在しない。むしろ牛乳がない(化学合成のならある)。
申し訳程度の報酬が与えられ、採って来た物と交換である。
●病姫(びょうき)
つぐみの愛称。
救世主と慕われている。
『食料調達に“病”のこどもを使ってはどうか』という後世に残る発言をした。
今までこの単純な事を誰も思い付かなかったのかははっきりしていない。
ただひとりNo.NELL(なにもない)の数字を得た。
●嶺/たかね
本編主人公。
チームゼロのNo.U。
攻撃的で鬱くさい15歳男子。
“病”を患ってからは驚異的な身体能力を得た。
常に『自分とはなにか』の答えを出そうとしてもがいている。
●紀/つぐみ
“病姫(びょうき)”の通り名を持つ嶺の上司。
この世界において革命的な発言を残し、歴史の教科書に載るような人物。
冷静沈着な小さいお姉さま。
●千愛/ちより
嶺の愛した親友。男。
嶺の目の前で息絶える。
●詩詠/しえ
チームゼロのNo.V。
嶺の幼馴染だが恋愛感情等は無い模様。
ただひとり“病”による『人格干渉』が無い。そのため昔と変わらず明るく能天気。
●岐/みち
チームゼロのNo.W。
現在最速のボーダー。でもバランスはいまいち。
“病”感染前は無邪気な少年だったらしい。お堅い鈍感さん。すぐむきになるのでからかい甲斐がある。
●斎/いつき
チームゼロのNo.X。
無気力でちゃらんぽらんとしたダメ男。暇さえあれば岐に突っ掛かってる。
世渡り上手のちゃっかりさん。